プリザンターをWindows10 Proにインストールする

PC

WebデータベースのプリザンターをWindows10 Proにインストールしたので備忘録です。

構築環境

構築環境は以下となります。

機種:HP ProDesk 600 G4 SFF

OS:Windows 10 Pro 64ビット バージョン22H2

CPU:Core i5-8500@3.00GHz 6コア

メモリ:32.0GB (DDR4 2666 8GB x4)

ストレージ:SSD 1TB

プリザンターとは

プリザンターとは、Webデータベースで「無料で使えるオープンソースのローコード開発プラットフォーム」です。プリザンターはWindows環境だけでなく、Linux系OSなどでも動作します。詳細はプリザンターの公式サイトをご覧ください。

プリザンター|OSSのノーコード・ローコード開発ツール
マウス操作で素早く簡単に業務アプリを作成可能。ローコードでパワフルに機能を拡張できるので様々な業務要件に対応できるのに、無料で全機能がお使い頂けます。

Windows側のインストールと設定

SP.NETの設定

プリザンターをインストールして終わりというわけではなく、プリザンターをインストールする前にWindows側でもインストールと設定を変更する必要がありました。

まずはSP.NETの設定。

(1)コントロールパネルを開き、「プログラム」→「Windowsの有効化または無効化」をクリック。

(2)「Windowsの機能」のインターネットインフォメーションサービスの赤枠部分にチェックを入れる。

この後、プログラムのインストールが必要な場合はWindows Updateを実施。

IISの設定

次はインターネットインフォメーションサービス(IIS)の設定。

(1)「Windowsスタートボタン」→「Windows管理ツール」→「インターネットインフォメーションサービス(IIS)」をクリック。

(2)「アプリケーションプール」→「DefaultAppPool」→「アプリケーションプールの規定値の設定」をクリック。

(3)「プロセスモデル」→「アイドルタイムアウトの操作」を「Terminate」→「Suspend」に変更して、OKをクリック。

SQL Server2019 Expressのインストール

(1)MicrosftのSQL Serverのダウンロードページを開き、Expressを「今すぐダウンロード」をクリック。

SQL Server ダウンロード | Microsoft
Microsoft SQL Server のダウンロードを使って始めましょう。データとワークロードのニーズに最適な SQL Server の試用版、エディション、ツール、コネクタをお選びください。

(2)ダウンロードしたファイルを開き、「メディアのダウンロード」をクリック。

「Express Advanced」を選択してダウンロードをクリック。

ダウンロードが完了すると、ダウンロードフォルダに「SQLEXPRADV_x64_JPN.exe」がダウンロードされているので、クリック。

(3)「SQL Serverの新規スタンドアロンインストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」を選択。

インスタンス機能の選択をする際、「データベースエンジンサービス」および「検索のためのフルテキスト抽出とマンティック抽出」にチェック。インストールはこれで完了。

(4)SQL Server 2019の設定

「スタートボタン」→「SQL Server 2019構成マネージャー」をクリック。

「SQL Serverネットワークの構成」→MSSQL SERVERのプロトコル→「TCP/IP」を右クリックして有効にする。

「SQL Serverのサービス」→「SQL Server(MSSQLSERVER)」を右クリックして再起動をクリック。

(5).SQL Server Management Studioのインストール

MicrosftのSQL Server Management Studioをダウンロードしてインストールを実施。

SQL Server Management Studio (SSMS) のダウンロード - SQL Server Management Studio (SSMS)
SQL Server および Azure SQL のインスタンスを管理および構成するために、最新バージョンの SQL Server Management Studio (SSMS) をダウンロードします。

.NET6.0のSDK6.0.xとHosting Bundleのインストール

(1)「.NET6.0」をダウンロードして、インストール。

選択するのは、「Windows」→「x64」のファイル。

ダウンロードしたら、インストーラをダブルクリックしてインストール。

Download .NET 6.0 (Linux, macOS, and Windows)
.NET 6.0 downloads for Linux, macOS, and Windows. .NET is a free, cross-platform, open-source developer platform for bui...

インストール後、「コマンドプロンプト」→「dotnet –version」と入力。

入力後、dotnetのバージョンが返ってきたらOK。

(2).「Hosting Bundle」をダウンロードしてインストール。

これでWindows側の設定がようやく完了。

プリザンターのインストールと設定

プリザンターのインストール

(1)まずは、プリザンターをダウンロード。

プリザンター|ダウンロードセンター
無料で使えるプリザンターのCommunity Editionや、はじめてのアプリ作成ガイド、導入事例記事などの各種資料をダウンロードいただけます。

(2)ダウンロードしたzipファイルを解凍。

解凍したファイルはCドライブの直下にwebフォルダを作成して、webフォルダに「pleasanter」フォルダごと置く。

C:\web\pleasanter\

プリザンターの設定

(1)Rds設定

データベースの設定を行うために、Rds.jsonというファイルの設定を実施。

変更は下記のように実施。塗りつぶし箇所はパスワード。

C:\web\pleasanter\Implem.Pleasanter\App_Data\Parameters\Rds.json

(2)CodeDefinerの実行

コマンドプロンプトを起動して、Implem.Codedefinerフォルダに移動。

CodeDefinerを実行。

> cd C:\web\pleasanter\Implem.CodeDefiner 

> dotnet Implem.CodeDefiner.dll _rds

実行して、下記のようなメッセージが出てくると成功。

IISの設定

(1)「インターネットインフォメーションサービス(IIS)」を起動する。

(2)「アプリケーションプール」→「DefaultAppPool」→「基本設定」

(3)NetCLRバージョンを「マネージコードなし」に変更

(4)サイト→「Default Web Site」→「詳細設定」をクリック。

「物理パス」をC:\web\pleasanter\Implem.Pleasanterと入力。

(5)サイト→「Default Web Site」→「再起動」をクリック。

ここまででプリザンターのインストールは完了です。

Webページにlocalhostと入力してみてプリザンターのログイン画面が出てきたらOK。

初期IDは「Administrator」、初期パスワードは「pleasanter」を入力。

ログインすると、パスワード変更画面になるので、パスワードを変更する。

添付ファイルの保存場所変更

プリザンターはファイルも添付できるので、非常に便利ですが、デフォルトだと保存場所がCドライブになっており、気がついたらCドライブの空き容量が不足ということになる可能性があります。そこで、添付ファイルの保存場所を変更しておきます。「BinaryStorage.json」を変更します。公式サイトには下記のような説明があります。

C:\web\pleasanter\Implem.Pleasanter\App_Data\Parameters\BinaryStorage.json

(1)”Provider”: “Rds”の”Rds”を”Local”へ変更。

添付ファイルや貼り付け画像のデータ格納方法を指定しているパラメータ。ストレージに格納する場合は”Local”を設定するとのこと。

(2)”Path”: nullのnullを保存したい場所へ変更。

添付ファイルの保存先フォルダを指定するパラメータ。今回はCドライブにdataフォルダを作成して、そこへ保存するよう変更。

以上で設定は終わりです。設定が終わったら、プリザンターを再起動しましょう。

次回はOSSのBIツールMetabaseとプリザンターをデータ連携していきます。

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